DSpace コレクション: 2008-03-31
2008-03-31
https://usprepo.office.usp.ac.jp:443/dspace/handle/11355/18
2023-10-26T13:32:17Z
2023-10-26T13:32:17Z
『未来看護塾』の活動および「人と関わる体験」が看護学生へもたらす効果 (研究ノート)
伊丹, 君和
鈴木, 絵夢
高見, 紀江
豊田, 久美子
久留島, 美紀子
本田, 可奈子
江藤, 美和子
https://usprepo.office.usp.ac.jp:443/dspace/handle/11355/100
2019-04-21T16:30:26Z
2008-03-30T15:00:00Z
タイトル: 『未来看護塾』の活動および「人と関わる体験」が看護学生へもたらす効果 (研究ノート)
著者: 伊丹, 君和; 鈴木, 絵夢; 高見, 紀江; 豊田, 久美子; 久留島, 美紀子; 本田, 可奈子; 江藤, 美和子
抄録: 背景 未来の看護を担う看護学生が他者との交流やさまざまな体験を重ねることは,生活援助の必要性に気づく「感性」を育てることにつながると考えている。そこで筆者らは,人々との交流やボランティア活動を通して「未来の看護のあり方」を志向する,看護学生主体の活動グループ『未来看護塾』を始動した。目的 『未来看護塾』の活動の一端を振り返るとともに,ボランティア活動の体験が看護学生にどのような効果をもたらすのかについて,ボランティア活動の体験をもつ看護学生に実施した調査をもとに検討する。また,ボランティア活動に関わらず「人と関わる体験」は「他者意識」や看護職としての「職業意識」に影響を与えるのかについても検証する。方法 1.ボランティア体験をもつ看護学生への調査対象は本研究の趣旨に同意の得られた看護学生17名である。自由記述式質問調査として,ボランティア活動による学びなどについて質的に分析した。2.看護学生に対する大学入学後の「人と関わる体験」に関する意識調査対象は看護学生186名とした。調査は,無記名式の自記式質問紙とし,大学入学後の人と関わる体験の有無,内的他者意識,看護職としての職業意識についてなどの調査内容とした。なお,回答は5段階評定とし,各関連をχ^2検定にて分析した。結果 1.『未来看護塾』などのボランティア活動は,さまざまな「人と関わる」体験を重ねることとなり,参加している看護学生の「感性」を豊かにし,「コミュニケーション技術」の獲得や「自らの成長」へとつながる学びとなっている。2.看護学生における『内的他者意識』の合計点は,26.6±5.3/35点と高値であった。また,大学入学後にボランティア活動を行っている者は33%であり,このような『人と関わる体験』を多く行っている者は,職業意識も高い傾向にあることが認められた(p<0.1)。3.『未来看護塾』の活動は,「人と看護」の両方に関わる体験となり,学年の枠を超えて学生間でのミーティング,企画,実施,評価する体制の中で,「看護力」を向上させる。結論 ボランティア活動は,「人と関わる」体験となり,参加学生の「感性」や「コミュニケーション力」を豊かにすることを明らかにした。その中でも看護学生が行う『未来看護塾』の活動は,「看護力」を向上させるという教育的効果が得られることも示唆された。また,ボランティア活動に関わらず,「人と関わる体験」は看護職としての職業意識に影響を与える。本研究によって,看護学生における『未来看護塾』の活動および「人と関わる体験」を支援することの重要性を再認識した。
2008-03-30T15:00:00Z
表紙ほか
https://usprepo.office.usp.ac.jp:443/dspace/handle/11355/101
2019-04-21T16:30:26Z
2008-03-30T15:00:00Z
タイトル: 表紙ほか
2008-03-30T15:00:00Z
実習指導者講習会が指導者の役割遂行に及ぼした影響 (研究ノート)
米田, 照美
前川, 直美
沖野, 良枝
寺田, 美和子
金森, 京子
杲, 朋子
藤井, 淑子
https://usprepo.office.usp.ac.jp:443/dspace/handle/11355/94
2019-04-21T16:30:26Z
2008-03-30T15:00:00Z
タイトル: 実習指導者講習会が指導者の役割遂行に及ぼした影響 (研究ノート)
著者: 米田, 照美; 前川, 直美; 沖野, 良枝; 寺田, 美和子; 金森, 京子; 杲, 朋子; 藤井, 淑子
抄録: 背景 看護教育の中で臨地実習は、学内での講義および演習で学んだ知識・技術を統合させる場として重要な位置にある。そこでは、直接、学生とかかわり、臨床の看護について教育・指導を行う実習指導者(以下、指導者と述べる)の存在・影響力は大きい。よって、教育・指導能力の高い指導者の育成は看護教育において重要な課題でもある。A県看護協会では、厚生労働省の通達を参考に昭和58年より、県の委託を受けて実習指導者講習会(以後、講習会と述べる)を開催してきた。講習会修了後、受講者が講習会での学びを学生指導にどのように活用していたのか、効果的な実習指導は行われていたのか、または、活用上の障害や改善すべき課題は何か、今後のカリキュラムを含めた講習会のあり方を振り返り、見直す必要性があると考えられた。先行研究においては、講習会修了後の受講者の意識変化や指導状況の実態、受講内容の評価などがあり、それらの研究報告からは講習会後の実習指導に対する意識変化が実際の指導に反映されることは難しく、受講者(指導者)が実習指導に自信が持てないまま指導を行っている現状が示唆された。そこで、今回、A県講習会修了者を対象に、受講後、実習指導を行う中でどのような心理的状況にあったのか質的手法を活用し調査研究を行うこととした。目的 講習会後の受講者が実習指導者の役割を遂行する上での状況や心理的状態を明らかにし、受講後の効果や影響を検討する。方法 平成5年度~平成17年度のA県実習指導者講習会修了者(495名)のうち面接の協力依頼に同意の得られた4名に面接調査を実施した。その内容から逐語録を作成し、質的に分析を行った。結果及び考察 逐語録から作成したデータを意味単位ごとに一文あるいは文節ごとにコード化し、類似点・相違点について比較し、カテゴリー化を行った結果、研究内容コード数は441となり、38のサブカテゴリーから9のカテゴリーが抽出された。分析結果からストーリー・ラインの作成、カテゴリー間の関連を図式化した。結論 1)受講者は講習会の学びにより、教育対象の理解に関心を持ち、実際の実習の場で学生と関ることでより実感をもって理解を深めていた。2)受講者は、指導に対する迷い、指導者として力量不足など葛藤や困難を持ちながら指導を行っていた。3)指導者は、自己の指導に対する自己評価から自己研鑚の必要性を感じていた。4)受講者は、葛藤や困難を抱えて実習指導を行っていたが、先輩指導者や上司などのサポートを得て、実習指導を継続していた。
2008-03-30T15:00:00Z
日本における産み育て支援システムの構築 (研究ノート)
古川, 洋子
https://usprepo.office.usp.ac.jp:443/dspace/handle/11355/95
2019-04-21T16:30:26Z
2008-03-30T15:00:00Z
タイトル: 日本における産み育て支援システムの構築 (研究ノート)
著者: 古川, 洋子
抄録: 背景 戦後の核家族化を契機に家庭や地域での子育てが大きく変容し、子育てや子育て支援に様々な問題が生じている。深刻化する一方の少子化や、増加の一途をたどる児童虐待をみると、既存の子育て支援方策は有効といえない状況にある。これまでの子育て支援策は出産後の子育てに重点をおいているため、十分な効果を見ないのが現状であり、新たな視点からの支援策が求められている。目的・方法 ここでは子育てを妊娠時から始まる妊娠期、出産、産後の子育てを産み育てという一連の営みであると捉え、先行研究の分析から新たな子育て支援システムの構築基盤を考察する。結果・考察 地域社会や家族が変容した現状や、高齢者介護保険の効果などを踏まえると、産み育てる母親の支援は家庭内では限界があり、家族を越えた支援ネットワークの構築が必要であり、それを可能にするには助産師やドゥーラなどの存在が重要とされる。結論 産み育て支援には、母親の生活環境全般を視野に入れて、家庭内外の支援者を包含した、妊娠期から出産後の育児まで含んだ総合的、かつ連続的な対応、すなわち「生活モデル」の導入が必要である。
2008-03-30T15:00:00Z